日経不動産マーケット情報トップ編集部発「ここだけの話」 > 記事(前のページ)

銀座の不二家の資産を調べてみた

2007/02/09

 期限切れ原料の使用などが問題になっている不二家が、銀座に所有している資産の売却を検討中だと報道されている。「銀座の不二家」といえば、数寄屋橋交差点の一角に建つ波打った外観のビルと、その上に掲げられた大きな看板がまず思い出される。ニュースを知ってしばらくは数寄屋橋のビルが売却されるのだと思っていたが、取材先との雑談で「あのビルは賃貸だよ」と教えられ、自分の思い違いに気付いた。

 数寄屋橋の看板は銀座のランドマークにもなっているので、同じような思い違いをしている人は少なくないはずだ。そこで、不二家の資産を改めて調べてみた。まず、数寄屋橋のビルは「銀座クリスタルビル」という名称で、不二家は店舗を賃借している。売却が話題になっているのは、銀座7丁目のコリドー通り沿いにある本社ビルだ。面積873m2の敷地に、地上8階地下2階建てのビルが建っている。同社の帳簿上の価格では7億円台だが、時価では十数倍になるだろう。

 このほか、中央通り沿いの銀座6丁目にも直営店が入ったビルを所有している。同じく中央通り沿いの銀座2丁目にある子会社ダロワイヨジャポンの店舗が入ったビルも、同社が一部を所有している。もし、6丁目のビルが売りに出されれば、土地1坪あたり1億円を超えるのは間違いない……。

 などと、ゴシップ的な興味で書いてみたが、個人的には、子どものころからの不二家ファンだ。小学生のころ地方都市に住んでいた私にとって、街で唯一のデパートに母親と出かけ、不二家のケーキやパフェを食べるのは何よりの楽しみだった。大人になって、カロリーが気になり始めてからはパッタリ食べるのをやめてしまったが、無事再建したら久しぶりに食べてみたいと思っている。土地や建物を手放すことになっても、全国にいる不二家ファンが、同社にとって何よりの資産のはずだ。がんばれ、不二家。

岡 泰子日経不動産マーケット情報

ページの先頭へ

日経不動産マーケット情報トップ編集部発「ここだけの話」 > 記事(前のページ)