オフィスは底堅い需要、大型化も進む

 飯田橋は、オフィスエリアとして底堅い需要がある。「JR線や地下鉄の結節点である飯田橋は、東京を知る人が好むエリア。駅前であっても中小規模のビルが多い割に、満室で稼働しやすい。入居企業にとっては便利な割に賃料が高くないのが魅力になる」(三幸エステートの今関豊和チーフアナリスト)。

 近年では、延べ面積約12万m2の飯田橋グラン・ブルームがインパクトをもたらした。オフィスとしての立地や性能の高さから、「周辺エリアの募集賃料(大規模ビル)に比べて坪1万円程度、上回る水準を維持している」(今関氏)

 三幸エステートの調査によれば、飯田橋・九段エリアのオフィスの規模別ストックは、大規模(200坪以上)のシェアが05年末時点で39%(面積ベース)だったのが、15年末には47%と8ポイント上昇した。同じJR沿線の四谷・市谷エリアでは15年末の大規模のシェアが18%にとどまっており、対照的である。

オフィスの規模別シェアを面積ベースでみる。飯田橋・九段エリアはこの10年で大規模のシェアが8ポイント高まった。四谷・市谷エリアと対照的だ。データは2005年末時点のもの(資料:三幸エステートの資料を元に日経アーキテクチュアが作成)
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 また、飯田橋・九段エリアのオフィス賃料は、16年4月末時点で坪当たり2万2500円と、西新宿エリアを上回っている。これまでの“小割りで賃料割安”という特徴が変化してきているようだ。

オフィス賃料を坪単価で比較(単位は円)。飯田橋・九段エリアの大規模オフィスは西新宿エリアの賃料を上回る。データは2016年4月末時点のもの(資料:三幸エステートの資料を元に日経アーキテクチュアが作成)
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