相鉄9年ぶりの新型車、内外に個性

相鉄20000系前面イメージ(資料:相模鉄道)
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相鉄20000系側面イメージ(資料:相模鉄道)
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 相鉄が今年12月に導入する新型車両20000系は、相鉄・東急直通線に対応したモデルで、同社にとっては9年ぶりの新造車だ。製造は日立製作所。

 20000系は、日立のアルミ製標準型車両「A-train」をベースとし、山口県下松市の笠戸事業所で車両を、茨城県ひたちなか市の水戸事業所でインバータ駆動装置などの電気品を製造する。日立が相鉄から新型車両を受注するのは18年ぶり。

 日立のA-trainは、アルミダブルスキン構体、完全自立型モジュール内装、中空押出型材一体成型マウンティングレールによるモジュール締結を基本構成とした車両製造技術パッケージ。従来の車両に比べ静粛性、高剛性、安全性などに優れ、内装モジュール化で車両生産リードタイム短縮、リニューアル時の容易化といった利点も持ち合わせている。

相鉄20000系車内連結部分付近イメージ(資料:相模鉄道)
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相鉄20000系のユニバーサルデザインシート(資料:相模鉄道)
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 このA-trainのラインで製造される相鉄20000系のデザイン設計はPRODUCT DESIGN CENTER(鈴木啓太代表)が担った。クルマのフロント部分を想わせる前面は、鋭角のヘッドライトや、エアインテークのようなアンダーカバーが特徴的だ。

日立製作所の笠戸事業所で製造中の相鉄20000系(資料:相模鉄道)
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日立製作所の笠戸事業所で製造中の相鉄20000系(資料:相模鉄道)
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 大手私鉄やJRなども採用しているA-trainだが、相鉄が持つ個性も色濃く打ち出している。相鉄らしいアイテムとして親しまれてきたブラインドや、車内の鏡を復活させ、ナノイー搭載空気清浄機や個別ドアスイッチ、車内Wi-Fi、着座を容易にするユニバーサルデザインシートなども導入する。

JR東日本の通勤型車両をベースに製造された相鉄10000系が、和田町―星川間を行く。その先の高架道路は、横浜新道(写真:大野 雅人)
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