新たな電留線は何を担うか

5月初旬の平日午後の池袋運輸区車庫、成田エクスプレスE259系や山手線E231系と並んで休む埼京線E233系電車(写真左)(写真:大野 雅人)
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 住友セメント工場や日本食糧倉庫へと続く引き込み線があった板橋駅は、1990年代中ごろまでホームの東西に貨物列車の姿があった。けん引機は、D51形蒸気機関車や、DD13形ディーゼル機関車、EF65形電気機関車などが担った。

 1990年代にこうした施設が閉鎖し、無蓋車(トキほか)や有蓋車(ワムほか)などの貨物列車の姿が消え、ヤードの一部は更地化。その跡地を含めた土地に高層マンションなどが立ち並んだ。

 新たな電留線がつくられている土地は、貨物駅の面影を残す住友セメント専用線側エリア。この電留線新設工事は、JR東日本によれば、「首都圏エリアの車両留置箇所の見直し」の一環という。

 例えば、山手線の車両基地は、大井町駅の北側にある東京総合車両センターや、この池袋運輸区のほか、品川駅のJRホームと京急ホームの間にも電留線がある。品川では大規模な再開発が進められており、品川電留線の動きが池袋や板橋の車両配置整理に波及しているとも考えられる。

板橋駅新電留線が稼働すれば、埼京線などの車両が新電留線へ、山手線車両が池袋運輸区に集約するなどの配置整理があるかもしれない(写真:大野 雅人)
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新しいコンクリート製の車止め、バラスト、線路などが出現した板橋駅の新電留線。写真右手のグレーの建物がアパホテル(写真:大野 雅人)
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 5月初旬の平日午後には、池袋運輸区の車両基地に、埼京線E233系が4本入庫していた。今後は、こうした埼京線車両などの留置を、板橋駅の新電留線が担うことになるか。