セメント工場や食糧倉庫へ続いた線路の名残

赤羽線の第一雲雀ヶ谷踏切から板橋駅を見る。右側の肌色のマンションがプラウドシティ上池袋。この辺りに、住友セメント工場があり、貨物列車が行き来していた(写真:大野 雅人)
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 板橋駅は、3つの区の境界線上にある。ホームを中心に時計回りに、北西が板橋区板橋、北東が北区滝野川、南東が豊島区上池袋、南西が同区池袋本町という具合。板橋駅は、ホームの北側に駅舎を構え、西口を「板橋口」、東口を「滝野川口」とも呼ぶ。南側は高層マンションに囲まれている。

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板橋駅上空写真。左が1963年、右が1984年当時。写真中央、東上線と赤羽線の線路に挟まれた施設が日本食糧倉庫と国鉄アパート。東上線と赤羽線の分岐点の東側には、住友セメント工場。写真上に東西に延びる道路が国道17号(中山道)、その右の丸い2つの施設が東京ガスのガスタンク。写真左の車庫が東上線下板橋電留線、写真下が池袋運輸区や国道254号(川越街道)(写真:国土地理院)

 この高層マンションが立つ敷地には、かつてレールが敷かれていた。ホーム南側にある、プラウドシティ上池袋やシスナブ池袋本町の付近は、貨物列車の拠点があった。

 2005年に竣工したプラウドシティ上池袋(豊島区上池袋4丁目32)の土地の一部は、もともと住友セメントの工場跡地だった。1950年代に開設した同工場へ向けて、板橋駅から専用線が延びていた。

赤羽線の第二雲雀ヶ谷踏切から板橋駅を見る。左側のマンションがシスナブ池袋本町・プラウドシティ池袋本町。この地には国鉄アパートや日本食糧倉庫があり、こちらもに貨物列車の往来があった(写真:大野 雅人)
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 また、プラウドシティ池袋本町やシスナブ池袋本町といったマンションが建つ土地には、かつて国鉄アパートや日本食糧倉庫があり、この倉庫群に向けて、同駅から専用線が敷かれていた。