歴史ファンである筆者が「善行賞」と聞いて連想するのは、旧日本海軍が下士官と水兵の功績や年功を表彰した「善行章」だ。厚生労働省が建設会社社員に授与する賞にあるとは知らなかった。労働安全衛生に関する表彰制度の一環だ。

栃木県芳賀町の一般廃棄物最終処分場建設工事の現場に立つ峯尾裕喜氏(写真:日経コンストラクション)
[画像のクリックで拡大表示]

 2016年度の厚労省善行賞受賞者は西松建設の峯尾裕喜氏。同省が6月17日に発表した。担当部署である労働基準局安全課によると、日経コンストラクションの記事がきっかけで受賞が決まったという。

 峯尾氏が登場したのはウェブサイトの連載「若手列伝」の16年3月29日付の記事と、編集して再録した16年10月24日号の特別リポート「若手の“現場力”」だ。
(関連記事:現場で安全と効率を両立させる29歳若手の“現場力” 土木の最前線を担う6人の列伝

 同賞は、「作業現場における異常事態の発生に際し、人命を救助した個人」を対象とする。峯尾氏は15年9月、栃木県内の一般廃棄物最終処分場建設工事の現場で法面の崩落を作業員に予告して退避させ、労災を防いだ。