NATM区間の掘進管理が技術提案の評価項目

 福岡市交通局が13年に市議会に報告した資料によると、同工区の入札には総合評価落札方式を採用。技術提案の評価項目に「NATM区間の掘進管理」を挙げている。評価の際の着目点は、以下の通りだ。

 「本工事のNATM工法による施工については、岩被りが比較的少ないとともに、掘進時の急激な地質の変化や地下水の低下による地表面沈下が懸念されることから、地上や近接する既存構造物(地下車路、下水道幹線)への影響を考慮した掘進管理について、より具体的な提案を求める」(福岡市の資料から抜粋)。

 大成建設JVは、3者が参加した入札で最も高い技術評価点を得ていた。同社は今年4月、切り羽前方の微細な地盤変形を坑内から計測できる「TN-Monitor」と呼ぶ技術を新たに開発し、同工区に初適用したと発表している。
(関連情報:大成建設の発表資料

「TN-Monitor」は2種類の計測機器でトンネルの変位を計測するシステムだ(資料:大成建設)
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 なお、今回の現場から西に400mほど離れた場所でも、14年10月に道路が陥没する事故が起こっている。
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