午前5時15分頃、福岡市のJR博多駅前に位置する博多駅前2丁目交差点付近で、道路が幅27m、長さ30m、深さ15mにわたって陥没する事故があった。現場の地下では、地下鉄七隈線の延伸工事を実施中。隣接工区のシールド機がUターンするための空間を、大成建設JVがNATMで構築している最中に出水した。

道路全体が大きく陥没した事故現場。陥没穴には水がたまり、巨大な池のようになった。生コン車とポンプ車が横付けされ、流動化処理土による埋め戻しが始まっている。正面奥はJR博多駅。11月8日午後3時45分ごろ撮影(写真:日経コンストラクション)
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 事故が起こったのは「福岡市地下鉄七隈線博多駅(仮称)工区建設工事」。施工者は大成建設・佐藤工業・森本組・三軌建設・西光建設JV。契約金額は112億9800万円(税込み)、工期は2013年12月から19年3月だ。

 同工区の延長は東西に合計279.3m。このうち東側の83.7mは、JR博多駅前の地下街や住吉通りの直下を、アンダーピニング工法と開削工法を併用して掘削。西側の195.6mはNATMで掘削していた。出水したのは、NATM工区の西端だった。
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福岡市地下鉄七隈線博多駅(仮称)工区の平面図と縦断図。NATMによって、はかた駅前通りの直下にトンネルを築いていた。現場では、たて坑から連絡坑を通じて東(図の右側)に掘り進んだ後、今度は西側に向かって掘進する手順を採った。事故は西端で起こった(資料:福岡市交通局)
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