大阪駅から南へ133km、JR紀勢線の和佐駅(和歌山県日高川町)に、新発想の駅舎がお目見えした。これまでの木造駅舎の隣に設置された新駅舎は、コルゲートパイプそのもの。西日本旅客鉄道(JR西日本)で初めての試みだ。

10月1日に供用開始した和佐駅のコルゲートパイプ駅舎。旧木造駅舎の大阪寄りに設置した(写真:JR西日本)
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コルゲートパイプの一部は地中に埋まるかたち(写真:JR西日本)
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 1930年に開業した和佐駅は、国鉄分割民営化実施の2年前にあたる1985年に無人化。有人駅時代からの木造駅舎をそのままJR西日本が引き継いだが、老朽化が目立ち始めていた。

 そこでJR西日本和歌山建築区が目を付けたのがコルゲートパイプだ。筒方向に対して直角に波付けを施した鋼板製コルゲートパイプは、軽量、高強度、低コスト、施工・運搬が容易といった利点がある。筒を2~8分割したパーツを組み合わせることで、耐荷力が生まれる。

 コルゲートパイプは、様々な種類の水路をはじめ、カルバート、サイロ、水槽、護岸セル、トンネルカバーなどに使われてきた。最近は建築外壁材としても注目されている。和佐駅の場合、コルゲートパイプ設置から2カ月半という工期で供用開始にこぎつけた。設計・施⼯はジェイアール⻄⽇本ビルト和歌⼭⽀店。