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 橋梁のコンクリート部材のひび割れなどから、白色の物質がにじみ出ていることがある。これは、コンクリート中の物質が、外部から浸入してきた水分などと反応してできた「エフロレッセンス(白華)」と呼ぶ析出物だ。

 国土交通省の橋梁定期点検要領では、このような現象を「漏水・遊離石灰」と分類し、状況に応じて損傷の程度を評価することを定めている。

 こうした損傷の原因を突き止めるにはまず、水がどこから浸入したのか見極めなければならない。

 例えば、ある鋼橋の鉄筋コンクリート(RC)床版では、中間床版の下面でエフロレッセンスが見つかった(写真1)。この事例は、床版の疲労耐久性を評価するうえで、最も注目しなければならないケース。水はどこから浸入したのか。橋の構造を踏まえて考えてみてほしい(図1)。

写真1■ 鋼橋のRC床版の中間床版下面。亀甲状のひび割れが発生している。エフロレッセンスが析出し、漏水のほか、土砂と内部鉄筋のさびが流出している
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図1 ■ 鋼道路橋の断面図と主な部位の名称
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