大阪環状線の東側を南北に結ぶ新たな鉄道ルート「おおさか東線」。2019年春の開業を目指し工事が進む新大阪─放出間の北区間(11.1km)に加え、営業中の放出─久宝寺間の南区間(9.2km)でも新駅の設置工事が進行中だ。

既存の高架線路を挟むかたちで相対式ホームが設置される、おおさか東線南区間の新駅「衣摺駅」(仮称)の建設箇所(写真:大野 雅人)
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 新駅は、JR長瀬─新加美間に位置し、2018年春の開業を予定している仮称「衣摺(きずり)駅」だ。大阪府東大阪市衣摺5丁目付近に新設する。

 新駅のホームは、複線・電化の高架線路を外側からは挟むかたちの「相対式ホーム」2面。8両分の長さのホーム上に、6両分の上屋を設置する。その高架下に駅舎を置き、地上とホーム階を2基のエレベーター、4基のエスカレーターなどで結ぶ。

おおさか東線全体の工事の概要(資料:大阪外環状鉄道)
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 新駅周辺には中小の町工場、市営住宅、戸建住宅、ホームセンターなどが建ち並ぶ。新駅舎は、こうした街並みに合うようなデザインを取り入れる。デザインコンセプトは「モノづくりが紡ぐ歴史とまち」だ。

 ホームは大阪市と東大阪市の市域界をまたぐように架かり、駅舎は東大阪市側に建つ。東大阪市は、新駅舎の前(西側)に1100m2の駅前交通広場(東部大阪都市計画交通広場事業227-1号)を整備する。この駅前交通広場は、大震災などが起きた場合、避難場所・緊急活動拠点として機能する。

ホームの北端付近。新たな鉄筋コンクリート躯体が見える(写真:大野 雅人)
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東大阪市が整備する駅前交通広場の位置イメージ(写真:大野 雅人)
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衣摺駅(仮)の西側に置く駅前交通広場。白い工事囲いのなかに広場ができるイメージ(写真:大野 雅人)
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 新駅の建設主体は第三セクターの大阪外環状鉄道、運営は西日本旅客鉄道(JR西日本)が担う。施工者は大林組だ。