4月14日に発生した熊本地震では、熊本県益城町で震度7を記録した。筑波大学の境有紀教授は、過去に震度7を記録した地震と、熊本地震の地震動の比較を試みた。その結果から、4月14日の地震は、東日本大震災の3倍、阪神・淡路大震災の半分程度の強さだったとの見解を示した。

 地震にはいろいろな波が含まれている。これを、建物に影響しやすい成分ごとに分析したのが「弾性加速度応答スペクトル」(以下、加速度応答)だ。木造住宅を倒壊させる周期は、1~2秒あたりと考えられている。つまり、1~2秒の加速度応答の値が高いほど、木造住宅が倒れやすい地震動となる。

 熊本地震の益城町で観測した地震動の加速度応答を分析したのが下のグラフだ。1秒以下の短周期が大きいことが分かる。加えて、1~1.5秒の値も1Gと、比較的大きいことが分かる。1Gは重力加速度で、重力と同じくらいの力が水平方向に掛かっていることを意味する。

熊本地震の益城町で観測された地震動の弾性加速度応答スペクトル。1秒以下の値が非常に大きいことに加え、1~1.5秒の成分もかなり大きい(資料:境有紀)
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