日経BPインフラ総合研究所が主催する「中高層建築への木材利用促進の可能性について検討する研究会」では、 8月24日に「Gビル自由が丘01 B館」の建て替え現場の実地研究を行った。J-REIT(不動産投資信託)が運用するテナントビルの建て替えで、地下2階・地上3階建ての耐火木造建築だ。

 「Gビル自由が丘01 B館」は、東京急行電鉄の自由が丘駅から徒歩5分ほどの準防火地域に建つ物販店舗・飲食店だ。1〜3階が木造、地下1〜2階が鉄筋コンクリート(RC)造に建て替える。基本設計はクラインダイサムアーキテクツ、実施設計と施工はフジタが担当している。

 敷地面積は284.56m2、延べ面積は895.12m2。地上3層の耐火建築物の木造躯体(高さ12m、最大スパン6m)は、シェルター(山形市)の1時間耐火の大臣認定を受けた「COOL WOOD(耐火木構造部材)」を採用した。

 柱の芯材は国産カラマツのLVLで最大寸法は300×600mm。これに、燃え止まり層として石こうボード21mmを二重張りした上で、表面の仕上げにスギ材を張り、外寸寸法は428×728mmとなる。梁はカラマツの集成材を芯材とし、最大寸法は300×700mm。これに柱と同様、石こうボード21mmを二重張りした上にスギ材を張り、外寸寸法は428×764mmとなっている。

 構造部材の木材の使用量は、全体で130m3。そのうち99%が国産材だ。この建物全体で約78トンのCO2を固定化できたことになる。

「Gビル自由が丘01 B館」の建て替え現場は、中小の商業ビルが立ち並ぶ自由が丘の商業地だ(写真:菊池一郎)
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1時間耐火の柱・梁で架構を組む。ガラス張りの開口方向は最大スパン6mの木造ラーメン。主要な柱の芯材はカラマツLVL。柱は構造部の芯材を2層の石こうボードで張り、スギ材で仕上げている。梁の3面も2層の石こうボードを張ってスギ材で仕上げ、上面はスラブのスパンクリートで耐火被覆している(写真:菊池一郎)
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奥行き方向にはブレースを入れる。梁とブレースはカラマツ集成材(写真:菊池一郎)
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