「縦割り」を超えて被害の全貌を知る

 本書の特色がもう1つあります。それは冒頭で書いたように、日経アーキテクチュア、日経ホームビルダー、日経コンストラクションの3誌の記事が1冊にまとまっているということです。自然災害から人の命や経済活動を守るには、縦割りの専門分野の中だけで考えても限界があります。このムックを手にされた専門家の方々にも、自分が専門とする領域以外の被害や教訓を知ってほしいと考え、そうした構成にしました。

 以下は本書の目次です。

5分で分かる重要ワード

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Part1 フォトルポ
 ▼揺れ続く被災地
 記者が見た熊本地震
Part2 建築編
 ▼建物被害の全貌
 「震度7」連発の衝撃

 ▼民間企業の地震対応
 震度7で分かれた事業拠点の明と暗

 ▼復興の道筋
 熊本城修復を観光資源に

Part3 住宅編
 ▼住宅被害拡大の原因
 新耐震でも壊れた

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 ▼日本建築学会速報会リポート
 「2000年基準」も倒壊

 ▼住宅被害の教訓
 求められる意識改革 木造被害を繰り返すな

Part4 土木編
 ▼インフラ被害の全貌
 交通網が各所で寸断

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 ▼地盤崩壊のメカニズム
 なぜ阿蘇は崩れた?

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Part5 過去の震災
 阪神・淡路大震災(1995)

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 十勝沖地震(2003)
 新潟県中越地震(2004)
 福岡県西方沖地震(2005)
 能登半島地震(2007)
 新潟県中越沖地震(2007)
 東日本大震災(2011)
 台湾集集大地震(1999)
 台湾南部地震(2016)
 死角突く建物被害との戦い

 本書のために急きょ取りまとめた「過去の震災」の記録集も読みごたえがあります。ムック「検証 熊本大地震」、ぜひご覧ください。

「検証 熊本大地震」。定価:本体2600円+税。日経アーキテクチュア、日経ホームビルダー、日経コンストラクション共同編集。A4変型判。180ページ。ISBN:978-4-8222-0066-4。商品番号:254740。発売日:2016年6月14日
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