おかげさまで日経アーキテクチュアは2016年に創刊40周年を迎えます。1976年の創刊以来、読者のみなさまをはじめ、設計事務所、建設会社、不動産会社、官公庁、研究・教育機関、建材・設備メーカーなど建築界の第一線でご活躍の方々に支えられ、発行を重ねてきました。これまでのご厚情に改めて感謝いたします。

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 厳密に言えば、創刊40周年を迎えるのは2016年4月ですが、今年1年間は40周年のメモリアルイヤーとしてさまざまな記念企画を展開します。まず、2月から創刊40周年特別講義(連載)をスタートさせます。建築界の第一線で活躍するトップランナーにご登場いただき、建築が不自由な現代にあっていかに創造性を発揮し、社会的な課題を解決していくのかを語ってもらいます。

 節目となる4月からは、創刊40周年記念のシリーズ特集をスタートさせ、建築の未来について考えていきます。ウェブ上では、日経アーキテクチュアの40年分の記事からそれぞれの年を代表する記事を選び、ご覧いただくような企画も練っています。さらに、5月には創刊40周年の記念イベントの開催を予定しています。新たな賞の創設も準備中です。

 雑誌の発行日は毎月10日・25日から第2・第4木曜日に変わり、2016年の雑誌のスタートは1月14日号からとなりますが、実務に役立ち、建築界の指針となる情報を発信していくという姿勢はこれからも変えません。

 1月14日号では「設計者の針路2016」と題する特集を組みました。免震部材や杭工事の偽装、新国立競技場の旧整備計画の白紙撤回といった社会問題を受けて、建築に対する社会の信頼が大きく揺らいでいます。その一方で中長期的には国内の建築市場は縮小が避けられない状況です。個々の設計者は今後、どういう道を歩んでいけばいいのでしょうか。社会のニーズを先取りする設計者の実践例をもとに考えました。

日経アーキテクチュア2016年1月14日号特集「設計者の針路2016」から
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 今号のトピックス「『新国立』迷走の教訓」では、白紙撤回に至った新国立競技場の旧整備計画の教訓を改めて考えました。文部科学省の「新国立競技場整備計画経緯検証委員会」のヒアリング記録の全文(全660ページ)を日経アーキテクチュアが独自に入手。施工予定者の証言から実施設計の空転の実態が明らかになりました。ヒアリング記録には「物決め承認ルートからザハ事務所を外す」といった生々しい記述もありました。ぜひトピックス記事をご一読ください。

 今号からスタートする連載もあります。「エコハウスのウソ<建築計画編>」です。東京大学の前真之准教授がエコハウスの“常識の誤解”をただしていきます。2011年に連載し、好評を博した講座記事を、書籍「エコハウスのウソ[増補改訂版] 」の発刊に合わせて復活させました。「建築計画編」としての再開です。

 すでにご案内のように、これまで日経BP社の専門サイトとして建設・不動産分野を束ねてきた「ケンプラッツ」の建築・住宅面は、日経アーキテクチュアの新しいウェブサイトとして生まれ変わりました。日経アーキテクチュアは2016年以降、「雑誌×ウェブ」がスタンダードになります。1月14日号の記事は、日経アーキテクチュアの定期購読者であればどなたでも、雑誌とウェブでお読みいただけます。これからは「雑誌×ウェブ」で相乗効果を高めていきますので、どうぞよろしくお願いします。

出典:2016年1月14日
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。