東京スクエアガーデン、東京ガーデンテラス、品川シーズンテラス、テラススクエア――。東京都心部で次々と大規模オフィスビルが完成している。ただ、どのビルの名前もなんとなく聞いたことがあるようなものばかり。どれもこれも似通っていて、ぼんやりしていると行き先のビルを間違えてしまうこともありそうだ。

 オフィス仲介大手の三幸エステートが7月10日、「オフィスビル名称の傾向分析」と題したレポートを発表した。東京23区内に立っている基準階面積200坪以上の大規模オフィスビル1881棟と、同50坪以上200坪未満の大型・中型ビル9023棟を対象に、ビルの名称に使われている言葉の傾向を分析したものだ。

 竣工後に名称が変わってしまったビルもあるが、2015年6月時点の名称で調べている。新しいビルの名前で目立つのは、テラス、ガーデン、スクエアといった単語。最近こういった単語の付いているビルが急に増えている気がするが、そもそも日本のオフィスビルのネーミングには、これまでどんなはやり廃りがあったのか――。三幸エステートのレポートを基に、大規模ビルの名前のトレンドを見てみよう。

「ビルディング」より多い「タワー」、大規模ビルのトップ10

 大規模オフィスビルの名称に使用されている単語を、多い順に並べたのが下のグラフだ。「ビル」が圧倒的に多いのは当然として、大規模ビルに関しては「ビルディング」より「タワー」の方が多かったのが少々意外か。「センター」「スクエア」といった名称も多いが、日本人にとってわかりやすくて覚えやすく、ビジネスをイメージしやすいからだろう。逆にいえば、それだけ個性がないということにもなるが。

大規模オフィスビルに使われている単語ランキング(資料:三幸エステート)

 「会館」「館」「新」という名称も多いが、これらは竣工が古いビルがほとんど。「イースト(東)」が42棟でベスト10入りしているのに対して、三幸エステートによると「ウエスト(西)」が27棟、「サウス(南)」が17棟、「ノース(北)」が10棟と少ない。また、「パーク」と付いているビルが、どのくらい公園の近くにあるのかも気になるところだ。

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