地域内ネットワークを構築共通の指標で住宅評価

 自社のワンストップ化を、さらに進化させた「地域ワンストップ」の取り組みを本格的に始めた。地域の不動産会社や金融機関、瑕疵保険検査機関、FPなどで「ウェスト東京不動産流通ネットワーク(通称WES-T:ウェスティ)」をつくり、新築だけではなく、中古住宅の流通の活性化を図る。

●地域ネットワークで住宅を評価
地域ワンストップの取り組みとして15年4月から本格スタートした「ウェスト東京不動産流通ネットワーク(通称WES-T:ウェスティ)」。これまでに不動産会社など8社が参画(資料:岡庭建設)

 エンドユーザーが安心して中古住宅を購入できる市場の構築には、不動産会社などの営業マンが正しい知識を持ってコンサルティングしていく必要がある。そこで14年6月以来、ネットワークの関係者で勉強会を開いている。

 これまでに、共有して使う売買用ハンドブックの簡易版をつくった。その内容に従い、まずは新築を対象に、適切に維持管理される住宅には「点検住み住宅」という青いラベル、さらに既存住宅瑕疵保険に加入できる性能を持つ住宅には「インスペクトハウス」という赤いラベルを付ける。

WES-Tで取り扱う住宅で、維持管理の体制や一定の性能が担保されるものは、青と赤のラベルで表示していく。まずは新築を対象に実施する(資料:岡庭建設)

 今後は、中古住宅が相場感で売買されている現状を改めるために、建物本来の価値で評価する「地域査定システム」の作成なども視野に入れている。スケルトンとインフィルとを分けた評価の仕方や、現状では長期優良住宅であっても22年でゼロになってしまう建物の価値を、どのようなロジックで評価していくのかを検討していく。

 そのほかにも、地域の活性化に向けて様々な取り組みを始めている。例えば、魅力的なのに宣伝力がない地域の店を集めて市を開いたり、新たに番組を持つことになった地元のFMラジオ局を通じて家づくりの楽しさを伝えたりしていく。取り組みとしては非常に地味だが、地域レベルでできることを1つずつ着実にやっていきたいと思っている。

<訂正> 初出時、1ページ目のタイトル、リード、写真キャプション中に「池田和浩氏」と記していましたが、「池田浩和氏」に訂正しました。(2015年6月29日14時00分)

出典:2015 Spring 特別編集版 32~33 TARGET2020 2st Stage
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