五日市線や特急列車にも変化の兆し

 5年後のグリーン車導入を目指し、車両製造やホーム拡張工事などのほかに、運用面でも改良や変更が検討されそうだ。将来、4両+8両の分割編成(12両)がどのように運用されるかなどはいまのところ明らかにされていない。

 中央快速線の12両化により、これと組む“相手”との関係が見直される可能性がある。現在、中央快速線用のオレンジ帯の電車は、早朝・深夜に緩行線(中央・総武線各駅停車)を走り、「各駅停車」も担う。グリーン車が追加されて12両化されるとき、早朝・深夜の各駅停車の運用をやめるか、緩行線側のホームも12両化するかといった検討も行なわれるだろう。

 また、中央快速線へと直通する列車が走る青梅線や八高線、五日市線などにも変化がありそうだ。例えば、中央快速線用E233系の6両編成で運行されている五日市線。4両+8両の中央快速線へ直通する列車が同線に入る場合は、拝島で切り離されて、4両編成が担うことになるか。

 中央線を行く「あずさ」や「かいじ」などの特急列車のグリーン車位置も変わるか。新型車両投入の計画もある特急「あずさ」「かいじ」のグリーン車位置は、現状、甲府・松本寄りの8号車や9号車にある。対する5年後の中央快速線グリーン車は、東京寄りの4・5号車となることから、バリアフリーという観点からも検討されるだろう。

オレンジ色のルートが、2020年のグリーン車導入区間。現在、青梅線の青梅-奥多摩間や、八高線の拝島-高麗川間、五日市線の拝島-武蔵五日市間では、中央快速線へ直通する列車(4両または6両)が走っている(絵:大野 雅人)
JR東日本の普通列車グリーン車ネットワーク(資料:JR東日本)

【編集部から】
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【訂正】
撮影の手続きが適切でなかったので写真を広報用のものに差し替えました。(2015年3月6日20時0分)