ホーム両端に制約がある御茶ノ水駅

 2両のグリーン車追加導入に合わせたホーム延長工事が予定される駅のなかには、限られたスペースで拡張させるという難しさが見て取れる現場があった。神田駅は、東京寄りホーム南端が狭く、曲線上にある新宿寄り北端は、中央通りに架かる橋桁の上に延長することになりそうだ。

 御茶ノ水駅は、方向別複々線の上にホームが設置され、総武線の千葉方面電車と中央線の東京方面電車が同一ホームで乗り換えができる。同駅の東端は、総武線ホームが神田川橋梁へと続く上り勾配、中央線ホームが下り勾配となっていて、ホームにも大きな段差をつくっている。延長できる余裕もなく、東端側のホーム延長は難しそうだ。

 また同駅西端も、現在の御茶ノ水橋口駅舎へと続く階段が立ちはだかる。こうしたことから御茶ノ水駅は、バリアフリー整備や駅前広場機能整備、耐震補強工事などと同時に12両化延長工事を進めることになるだろう。

 御茶ノ水駅と同様、ホーム端に制限がある駅が複数ある。荻窪駅ホーム西端には西口改札へと続く階段や保線車両用地、吉祥寺駅東端には「アトレ東館」へと続く階段がある。

 さらに、沿線の車両基地でも改良・拡張工事などが始まる予定だ。これまで車内トイレがなかった10両編成電車に、従来と同様のトイレ付きグリーン車が付くことから、車両基地に汚水処理施設などを追加設置することも考えられる。

神田川に沿って建つ御茶ノ水駅では、バリアフリー整備や耐震補強工事が行なわれている。ホーム西端は駅舎へと続く階段が立ちはだかる(写真:大野 雅人)
中央線E233系、グリーン車追加後の編成イメージ。グリーン車が4・5号車となり、分割可能編成は4両編成+8両編成の組み合わせとなる(資料:JR東日本)