新幹線「新横浜駅」へのアクセスも大幅向上

 都市鉄道等利便増進法は、国と自治体がそれぞれ事業費の3分の1を補助、残りの3分の1は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)か第三セクターが調達して施設を整備し、完成後は鉄道事業者(営業主体)が整備主体に使用料を払って営業する「上下分離方式」の整備手法だ。

 相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線の場合は、整備主体が鉄道・運輸機構、営業主体は西谷─新横浜間が相鉄、新横浜─日吉間が東急となるが、鉄道・運輸機構によると営業主体の境となる新横浜駅の管理をどうするかは今のところ未定。事業費は相鉄・東急直通線が約1957億円。相鉄・JR直通線は当初約683億円とされていたが、14年3月に約782億円へ変更された。

 両線の開業後は相鉄線からJR線経由で新宿方面、東急線経由で渋谷・目黒方面へ相互直通運転を実施する計画で、現在は横浜乗り換えで59分かかる二俣川─新宿間は44分に、54分かかる二俣川─目黒間は38分に短縮される予定だ。

 相鉄線や東急東横線・目黒線沿線から東海道新幹線へのアクセスも大幅に向上し、現在42分を要する相鉄線大和─新横浜間は19分に、渋谷─新横浜間も現在の41分から30分に短縮される。

 計画では、JR線方面が朝ラッシュ時4本、その他の時間帯は2~3本、東急線方面はラッシュ時10~14本、その他の時間帯は4~6本の運行を想定している。現在の相鉄のダイヤでは、平日朝7時台に二俣川駅を発車する上り列車は25本。直通線開業後、都心方面と横浜方面行き列車の割合がどのようになるかが注目されるが、同社によるとダイヤや列車の行先など運行形態は現在のところ決まっていない。

二俣川駅ホームにある相鉄路線図。横浜方面へ2駅目の西谷から「相鉄・JR直通線」が分岐する。直通列車の運行形態は今のところ未定だ(写真:小佐野カゲトシ)