現庁舎を文化にぎわい施設に

 一方、池袋駅東口の北に位置する現庁舎の周辺は、再開発案件が目白押しだ。公共施設が集中しており、区は中池袋公園とセットで再開発して文化的なにぎわいを創出することを目指している。建物や街並みのデザインには、新庁舎にも携わっている隈研吾氏と平賀達也氏が参画する。

現庁舎周辺をサンシャイン60から見る。写真中央やや右の黄色の建物が現庁舎。2018年度に完了予定の工事が多いため、5年後にはこの眺めもかなり変わりそうだ(写真:赤坂 麻実)

 現庁舎の跡地と、その南に隣接して2015年10月末に廃止予定の豊島公会堂の跡地を、文化にぎわい施設として一体的に再開発する。区は民間事業者に開発を任せる計画で、2014年5月13日~19日を応募期間とした公募プロポーザルを実施。民間施設と区が区分所有して運営する豊島区新ホール(仮称)から成る再開発案を募集している。二次にわたる審査を経て11月をめどに優先交渉権者を決め、12月ごろに基本協定などを締結する。

 区は敷地に定期借地権を設定し、地代を新庁舎整備費用に当てる。地代は一括前払いで受け取り、目標額は141億円としている。借地期間は50~70年で協議する。2015年12月に解体工事、2016年12月に新築工事の開始を予定している。

現在の豊島区役所本庁舎。1961年に竣工した。敷地面積は約3600m2。免震化工事を実施して耐震性を高めたものの、2015年5月1日に閉庁する(写真:赤坂 麻実)

現在の豊島公会堂。敷地面積は約3000m2。区は新ホールの要件として1300席以上の客席、延べ面積6000m2程度などを挙げた。実現すれば、池袋エリアでは最大規模のホールになる。ホール部分を区分所有する予定で、購入金額は50億円程度を想定している(写真:赤坂 麻実)