現在の新大阪・千里中央方面行きホーム(写真:ウィキペディアより)

 大阪市交通局は2月17日、地下空間ながら高いアーチ天井が特徴の御堂筋線梅田駅のリニューアルデザインを発表した。放送中のNHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で、ムロツヨシさん演じる建築家の竹元勇三教授がこだわった空間だ。竹元教授のモデルは戦前、地下鉄駅舎をはじめ「大大阪時代」の近代建築を数多く設計した建築家・武田五一。

 新しいデザインは、歴史あるアーチ天井を生かしながら、表面に凹凸のある逆富士型の小型アーチをアーチ頂部に連続して配置して、天井と一体になった照明でホームを照らす。天井からつり下げたシャンデリアではなくなるのを、残念に思う人もいるだろう。

 地下鉄御堂筋線は、公営初の地下鉄として1933年に梅田~心斎橋間が開業。「ごちそうさん」では、ヒロインの夫で大阪市役所に勤める西門悠太郎(東出昌大さん)が、度重なる出水や、戦時下の鉄筋不足のなか、竹元教授がこだわるアーチ空間を実現するために苦闘する姿が描かれている。

 以下は発表資料。


御堂筋線梅田駅のアーチ空間を刷新します ~リニューアルデザインが決まりました~

 大阪市交通局では、梅田駅がより一層お客さまに愛される魅力的な空間に生まれ変われるよう、駅の改修に合わせてアーチ空間の刷新を行います。
 公営初の地下鉄として昭和8年に開業した梅田駅の歴史あるアーチ天井のフォルムを活かしながら、斬新なデザインと照明を活用することで、より魅力的なアーチ空間に生まれ変わります。
 さらに、ホームやコンコース全般にLED照明を採用し、省エネルギー化を図ります。

改修プランイメージ

1.デザイン・コンセプト

 今回のリニューアルデザインは、伝統ある梅田駅にふさわしい空間デザインとするため、公募型プロポーザルにより事業者を広く募集し、最優秀に選出された事業者とともに決定しました。

「日本の美、ほのぼの」 LIGHT&SHADOW

 公営初の地下鉄の代表的な駅「梅田」、国際都市として進化し続ける大阪の玄関口「梅田」。
 建設当時を振り返ると、その時代の最先端の照明を多用し、脚光を浴びた斬新なモダンデザインで、大阪を代表する梅田駅でした。
 新しく生まれ変わる梅田駅アーチ空間は、梅田駅のランドマークとして、また大阪の玄関口として「梅田駅にふさわしい、アーチ天井を活かした空間」をテーマに、お客さまに末永く愛していただける駅空間をめざします。歴史あるアーチ天井のフォルムを活かしながら、斬新な凸凹型の肌合いを持つ逆富士型の小型アーチを連続して配置し、天井と一体になった照明から放たれる光と影のコントラストと合わせて幻想的な空間を演出します。
 このたびアーチ空間を刷新することにより、斬新さによって日本を代表する「美」を、光と影のコントラストによってやさしく包み込む「ほのぼの」をお客さまに提供したいと考えています。

2.リニューアルポイント

(1) 天井と照明が一体となったデザインにより、今までにない斬新な空間をお客さまに提供します。
(2) 光と影のコントラストによってお客さまをやさしく包み込む空間を演出します。
(3) LED照明を採用し、省エネルギー化を図ります。

3.完成予定 平成27年春

・大阪市交通局のプレスリリースはこちら