「LEED」は、USGBC(米国グリーンビルディング協会)が開発、GBCI(グリーンビルディング認定協会)が運用しているグリーンビルディングの認証システムだ。米国以外にも150の国や地域で利用されている。最新版のLEED v4を見れば、グリーンビルディングの国際的なトレンドが見えてくる。

 米国のグリーンビルディング認証システム「LEED」(Leadership in Energy and Environmental Design)は、市場が考える水準よりも高いハードルを目指すことで、市場をよりサステナブルに変えていくことを使命としている。2013年11月にリリースされた最新版「LEED v4」では、「クレジットカテゴリー」(評価項目)の追加、要求基準の厳格化など大きな変更があった。

目指すべき7つのゴールを設定

 LEED v4では何が変わったのか。前バージョン(LEED 2009)とのコンセプトの違いは、Do Less Harm vs. Do More Good(ネガティブを減らすvs.ポジティブを増やす)と説明されている。以前のバージョンで「インパクトカテゴリー」と名付けられていた達成目標を整理し、LEEDが前向きに目指すべき目標として7つの「システムゴール」を定めた(図1左)。中でも“健康”と“コミュニティー”の二つが強調されている。

図1  LEED v4の「システムゴール」と新築の「クレジットカテゴリー」
「ユーザーが協力してつくる」というLEEDの方針に共鳴して、改訂には多くのボランティアが参加している。v4は約3年半の準備期間に専門家、経験者からの2万件以上のコメントや、100以上のパイロット物件で細部の整合性をチェックなどを経て公開された(資料:U.S. Green Building CouncilのデータをもとにGreen Building Japanが作成)

 背景には、エネルギーのコントロールやリサイクルだけでなく、人が生活し働く環境をより良くしていくことを目指すという決意がある。

 「健康」は2012年以降、LEEDの総会などで非常に注目されているキーワードだ。「コミュニティー」は、単体の建物ではカバーできない、地域を含めたサステナビリティー実現のため、また、不動産の評価に結びつくとして関心が高まっている。