頑丈な構造の純国産3Dプリンターも登場

 低価格の3Dプリンターは海外製のものが多く、機械としてもきゃしゃな感じだったり、精度が甘かったりすることもある。これに対し、“100%日の丸3Dプリンター”を名乗る機種も出てきた。静岡県駿河区の三豊工業(さんぽうこうぎょう)が今年4月下旬に発売予定の「ニンジャボット」だ。日本製らしく、精度を優先した本体構造を採用している。

4月下旬に発売予定の「ニンジャボット」(写真:三豊工業)

 本体寸法は幅450×奥行き450×高さ480mmで重量11kg、最大造形サイズは幅200×奥行き200×高さ200mm。堅牢なフレームを採用し、造形用のテーブルは両側を軸受けで支持している。複雑な形状を造形するときにはヘッドが激しく動くが、安定して造形できるようにした。ビジネスユースでの長時間連続稼働を想定したものだ。

 全部で3機種が用意されており、造形用テーブルに材料の急冷による温度ひずみを防ぐための加熱装置がないものとあるもの、さらに加熱装置ありのタイプは造形用ノズル(エクストルーダー)が1個のものと2個のもの(ダブルエクストルーダータイプ)がある。「ダブルエクストルーダータイプ」は、2色の材料を使った造形も行える。

2色の材料を使って造形できる「ダブルエクストルーダータイプ」のマシン(写真:三豊工業)

様々な色の材料を組み合わせて造形した模型の例(写真:三豊工業)

 ニンジャボットのウェブサイトで公開されている動画には、中空部分に入れる「サポート材」をほとんど使わずに、つながったチェーンを一度に造形する手順を紹介したものもある。サポート材をあまり使わずに造形できるとなると、サイズはやや小さめながら内部空間が多い建築物などの模型も、つくりやすそうだ。

チェーンを造形中のニンジャボット(写真:三豊工業)

出来上がった模型。鎖のようにブラブラしている(写真:三豊工業)

 ファームウエアにはオープンソースの「Reprap Marline」を採用し、サポートOSはWindows XP / Vista / 7 / 8(32bit、64bit)、MacOS(32bit、64bit)だ。価格は20万円台の半ばから後半という。

 三豊工業は、打設したコンクリートの表面に石積みやタイルなどの模様をつける「スタンプ・コンクリート」などの景観権材の販売と施工が本業だが、3Dプリンターを戦略事業と位置付けた。今後、各種3Dプリンターの製品開発や3Dプリンターの教育事業などを行っていく予定だ。