サポート材を使わずに内部空間を造形

 そこでコンター・クラフティングで構想しているのはサポート材の代わりに大小の打ち込み型枠を使う方法だ。例えばドアや窓の場合は開口部の上部まで両側の壁体が造形されると、開口部の上に小型の打ち込み型枠を、橋のように設置する。今度は壁体と型枠の上をつなぐようにヘッドで一体造形していくのだ。梁の部分も同様の方法で造形する。

 また、2階の床や屋根は幅広の打ち込み型枠を並べて覆うようにし、その上にコンクリートで床や屋根を造形していく。

サポート材を使わない開口部の施工方法。まず開口部の上端に小型の打ち込み型枠を設置する(左)。その後、壁と打ち込み型枠の上を連続造形して一体化させる(右)(資料:南カリフォルニア大学、Berok Khoshnevis)

屋上の施工方法。まず打ち込み型枠を並べ(左)、その上をコンクリートで造形する(右)(資料:南カリフォルニア大学、Berok Khoshnevis)

 打ち込み型枠という“飛び道具”は、実物の建物を建設するコンター・クラフティングならではの工夫と言えるだろう。打ち込み型枠を併用することで、サポート材の使用をなくすことができる。そして産業廃棄物の排出量や資材の運搬量を大幅に減らすことができるのだ。