“巨大な花”の建設にBIMをフル活用

 2011年2月17日にオープンしたアートサイエンス・ミュージアムは、4600m2以上の展示スペースがある博物館だ。高さや幅が異なる10枚の花びらが、周囲に設けられた池から11mの高さに持ち上げられたようなユニークな形が特徴だ。最も高い部分は地上62mにあり、花びらの最大直径は80mにも及ぶ。

複雑な曲面で構成されたアートサイエンス・ミュージアム(写真:家入龍太)

 また、建物の基礎は周囲の地盤を掘り下げた池の底にあり、大小のトラス部材が水面から突き出して巨大な花を支えている。

 意匠設計はモッシェ・サフディー・アーキテクツ(Moshe Safdie Architects)、構造設計はアラップ(ARUP)が担当し、五洋建設が元請け建設会社として施工した。鉄骨の製作・仮設はシンガポールのヨンナム(Yongnam)社が担当した。

 水平・垂直・直線が皆無と言ってもいいほど、複雑な3次元曲面で構成されたこの建物の設計・施工には、BIMがフルに活用された。