日本仕様の仕口3000種類に対応

 日本のユーザーからは、様々な機能改善の要望が寄せられる。その一つは、いろいろな仕口形状への対応だ。

 「仕口などの構造は、国によって大きく異なる。KAPシステムは日本で使われる約3000種類の仕口に対応している」と片山ストラテック鉄構事業部鉄構システム部長の熊谷和彦氏は語る。

 無数にある鉄骨同士の取り合いに対応するため、鉄骨加工をシミュレーションする「Bone(ボーン)」というマクロ言語も開発した。1本の鋼材の両端に仕口が付いている鉄骨部材の形状を骨(Bone)に見立てて開発したものだ。

 「この言語で数行のプログラムを書くだけで鉄骨の3次元モデルが作れる。海外製の詳細設計用BIMソフトでも、日本仕様の仕口に対応できるようにカスタマイズが行われているが、KAPシステムが対応できる種類には及ばない」と熊谷氏は胸を張る。

 また、日本国内で使われている工法や材料への対応にも力を入れている。例えば鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を組み合わせたRCSS工法やコンクリート充てん鋼管構造用のEGコラム、鉄骨梁の貫通穴を補強するEGリングなどを使った構造への対応だ。

 このほか、鉄骨階段専門メーカーとして知られる横森製作所が提供する階段の3次元モデルを取り込み、階段受け梁などの納まりをチェックすることも可能だ。

 図面や加工図、帳票などはユーザーの企業ごとに様々な様式のものが使われている。各社の仕様に合わせるため、オープンソースのビジネスソフト「OpenOffice」のマクロを使って出力書類の様式をカスタマイズできるようにした。

横森製作所の階段モデルを読み込んで受け梁などをチェックしたところ(資料:片山ストラテック)