橋梁や鉄骨など鋼構造物の設計や製作、架設を手がける片山ストラテック(本社:大阪市大正区)は、40年前から鉄骨構造物専用の3次元CAD「KAPシステム」を開発してきた。日本のものづくり現場のニーズに合わせて改良を重ね、対応できる仕口の種類や鉄骨設計用2次元CADとの相互連携などの機能を磨いてきた。最近、BIMソフトとの連携が始まり、建設プロセスの上流側で作られたBIMモデルデータを、日本のものづくり現場につなぐシステムとしての役割も出てきた。


 鉄骨構造物専用の3次元CAD「KAPシステム」とは、鉄骨を製作する現場の利便性を追求して片山ストラテックが開発したものだ。

 鉄骨の接続部分となる仕口の形状や板厚などをシステムが自動決定し、配管などが貫通する部分のスリーブや補剛材、添設板、吊りピースなど細かい部材を含めた鉄骨部材の3次元モデルを作成する。

KAPシステムで作成した鉄骨構造物の3次元モデル(資料:片山ストラテック)

3次元モデルを基に作成した梁の断面リスト(左)と伏せ図(右)(資料:片山ストラテック)

 この3次元モデルから注文書や検査表、工場製作時の作業指示書や管理資料など、ものづくりの現場で必要となる様々な図面や帳票を自動作成する機能を持っている。さらに部材の加工情報は、工場で使われるコンピューター制御(CNC)の切断穴あけ機用のデータとしても使えるようになっている。

 3次元モデルによって構造物の情報を一元管理し、そこから図面や帳票を切り出すという考え方は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトとほとんど同じと言ってもよい。