今回の建設IT注目情報 ~国立文化財機構「e国宝」~

 国宝や重要文化財の彫刻や絵画、工芸品に接すると、ものづくりにかけた先人の魂を感じて心が洗われますね。しかし、日ごろの多忙さで、なかなか博物館に足を運べないのが残念です。

 そんな私に、ある知人がアップルの携帯情報端末「iPhone」用の面白い無料アプリを教えてくれました。国立文化財機構が1月20日にリリースした「e国宝」というアプリです。e国宝は2010年に同機構がウェブサイトとして立ち上げました。そのiPhone版が登場したというわけです。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、 東京国立博物館など、
 
同機構の4つの博物館
 
が所蔵する国宝や重要文化財のデジタル画像がタダで見られるというのです。

 e国宝をダウンロードし、起動させてみると「絵画」や「書跡」、「彫刻」などの分野一覧の画面が現れました。その中には「建築」もありましたので選んでみると、重要文化財の「旧帝国京都博物館建築資料」と「多宝千仏石幢(たほうせんぶつせきとう)」が掲載されていました。

iPhone版「e国宝」のアイコン(左の写真)。起動後に現れる分野一覧の画面(中央の写真)。旧帝国京都博物館建築資料の内容(アイコン、画面:国立文化財機構、写真:家入龍太)

 旧帝国京都博物館の資料には、小屋組模型や柱頭装飾や額縁装飾の木彫りなどの写真が収められています。建築図面もあります。100年以上前に描かれた数々の図面は、時間がたつのも忘れてつい見入ってしまいます。

 それぞれの写真は高解像度で撮影されているので、iPhoneの小さな画面でも拡大するとかなり細かいところまで見られます。また、言語も日本語のほか英語やフランス語、中国語(簡体字)、韓国語の5カ国語に対応しており、iPhoneの言語設定に連動します。

旧帝国京都博物館本館の小屋組模型の写真(上段の写真)。細部を見たいときは簡単に拡大できる(中段の写真)。写真の1枚1枚に解説文が付いている(下段の写真)(画面:国立文化財機構、写真:家入龍太)

 ほかのユーザーの意見はどうだったのかが気になりました。そこでダウンロードサイトのカスタマーレビューに目を通してみたのです。