今回の建設IT注目情報 ~上海万博「フィンランド館」~

 上海万博のパビリオンには、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の手法を使って設計、施工したものが多くあります。

 上海で開催された環境建築イベント「Better Building, Better World」では、プログラムの一環として上海万博のフィンランド館を視察しました。

 同パピリオンはフィンランドに本社を置くテクラ社の「TeklaStructures」というBIM対応構造設計ソフトを使って設計、施工を行いました。

 当日、バスで万博会場に一行が到着すると、待ち受けていたのは

 
ナ、ナ、ナ、ナント、


 
テクラ社のプラカード


 


とフィンランド国旗だったのです。

 その後の行動はまさにVIP扱い。特別ゲートからスイスイ会場に入ると、フィンランドパビリオンに直行。そしてまず通されたのがフィンランド館内に設けられたVIPルームでした。

フィンランド館(左)。フィンランド国旗とテクラのプラカードを先頭に会場入りするBetter Building, Better Worldの一行(右)(写真:家入龍太)

BIMによる設計、施工について説明するテクラ社のステーシー・スコパノ氏(左)とフィンランド館のVIPルーム(右)(写真:家入龍太)

 万博のパビリオンの多くは会期の6カ月間しか使いません。また、本国から離れた場所で短期間に完成させる必要があります。

 そこでフィンランド館ではBIMを使って鉄骨部材を設計し、ボルト接合することで組み立て・解体をスピーディーに行えるようにしたほか、会期終了後は部材をほかの建物で再利用できるようにしました。

TeklaStructuresで作成した鉄骨構造のCG(左)とボルト接合された部材(右)(左の資料:テクラ社、右の写真:家入龍太)

 パビリオン内部で見た鉄骨部材は、すべてボルトで接合されていました。次はいよいよ展示スペースの見学です。