今回の建設IT注目情報 ~トプコン「3D-MC2」~

 盛り土や切り土を施工する際に、ブルドーザーなどを3次元データによって自動制御する「3次元マシンコントロール」は、建設現場の生産性を高める手段として急速に普及が進んでいます。

 ただ、実際の地盤面は設計面と異なります。この違いを検知して重機に指令を送り、排土板が所定の高さに動くまで若干のタイムラグがあるため、高い精度が求められる最後の仕上げ段階は、これまではゆっくりと走行する必要がありました。

 そこでトプコンでは、高速走行でも滑らかに仕上げられる最新のシステム「3D-MC2」(スクエア)を開発しました。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
2速全開で±15mm
 
という、高速かつ正確な仕上げを実現したのです。

 このシステムのポイントは「MC2慣性センサー」という制御装置です。加速度計とジャイロセンサーを内蔵し、3軸方向の加速度と回転量を1秒間に100回計測し、GNSS(全地球航法衛星システム)のデータと結合させることで、極めて高い精度の制御ができるようになりました。

 センサーによる計測は、従来の装置では毎秒10回でしたから、精度が10倍細かくなったわけですね。

「3D-MC2」を搭載したブルドーザー(写真:トプコン)

「MC2慣性センサー」の機能。加速度と回転率を同時測定し、GNSSの測位データと結合することで高精度の制御を実現した(資料:トプコン)

 それでは、この新しいシステムは高速走行でどれだけ高精度に施工できるのでしょうか。