1日1万台未満が適用条件

 改正道交法の施行に先駆けて国土交通省道路局は8月8日、「望ましいラウンドアバウトの構造について」とする通知を各地方整備局などに発した。管内の都道府県や政令市を通じて、通知内容を市町村にも周知するよう求めた。

 この通知は、道路管理者が環状交差点を計画・設計するための条件や留意事項についてまとめたもの。交差点に進入する道路や環道が1車線の環状交差点を整備することを前提として、適用条件や構造、案内標識の設置方法などを示した。適用条件では、交差点に流入する交通量が1日当たり1万台未満の交差点に適しているとしている。

通知で示したラウンドアバウト(環状交差点)の標準図(資料:国交省)

 通知に先立って国交省では、有識者などで構成する「ラウンドアバウト検討委員会」(委員長:赤羽弘和・千葉工業大学工学部建築都市環境学科教授)を設置して技術的な課題を検討した。長野、静岡、滋賀の3県の交差点では、12年から14年にかけて社会実験も実施した。

 実験の対象は、長野県軽井沢町の六本辻交差点と静岡県焼津市の関方交差点、滋賀県守山市の立田町交差点。いずれも、環道への進入路に一時停止線を設けた。利用者からは信号待ちがなくて便利になったなどの一定の評価を受けた。

 六本辻交差点と関方交差点は9月1日に、各県の公安委員会から環状交差点の指定を受け、運用を始めている。ただし、六本辻交差点の進入路には、一時停止線を残している。長野県警察本部によれば、同交差点は環道の直径が小さいことなどから、しばらくの間は一時停止規制を残すという。

 立田町交差点は、9月9日時点でまだ滋賀県公安委員会から環状交差点の指定を受けていない。社会実験の際に環道の内側に設けた中央島などが仮設のままなので、守山市では今後これらを整備して14年度内に環状交差点の指定を目指す。