東海旅客鉄道(JR東海)は4月23日、東京・品川駅から名古屋駅まで建設するリニア中央新幹線の計画最終段階となる環境影響評価書を国土交通大臣に提出した。詳細なルートや6駅の位置を明示した2013年9月の準備書に対して、沿線の7都県知事の意見を反映。主要施設の配置や工事範囲などを具体的に示した。

東京のターミナル駅となる品川駅(写真:山崎 一邦)

 このあと90日以内に受け取る国交相の意見を踏まえて評価書を補正し、公告したうえで確定させる。次に、工事実施計画を申請し、今秋にも工事に着手したい考えだ。27年の開業を目指す。

 準備書に対する沿線の7都県知事の意見書は14年3月に受け取っており、住民から寄せられた意見も踏まえて評価書を作成した。準備書に意見を寄せた住民の数は全体で2539人。意見の総数は1万4046件に上った。JR東海の広報担当者によれば、こうした意見に対する見解や具体的な説明などを加えた結果、評価書の分量は準備書に比べて3割ほどページ数が増えた。資料編などを含め、全体では約1万8000ページに上るという。

 7都県別の評価書を見ると、計画の修正というよりも説明を補強するものがほとんど。ただし、長野県伊那山地の非常口と岐阜県可児市の橋脚については、削減する余地があるとして再検討する旨を盛り込んでいる。

 以下、7都県別に評価書のポイントを、準備書からの変更箇所を中心に解説する。