国土交通省北海道開発局は、夕張市南部で建設を進めてきた夕張シューパロダムで、3月4日から試験湛水を開始。同日、現地で湛水式を開催した。同ダムは、夕張川上流に計画された重力式コンクリートダム。湛水開始で生まれるダム湖はサーチャージ水位ベースで湛水面積約15km2と、全国第2位の広さとなる。

 同ダムの堤体高は110.6mで、堤体長は390m。堤体積は94万m3で、総貯水容量は4億2700万m3と道内最大となる(有効貯水量は3億6700万m3)。流量調整による下流域の洪水対策や、かんがい・水道利用、発電(最大出力2万6600kW)といった役割を期待される多目的ダムだ。

右岸側から見た夕張シューパロダムの堤体全景(2013年9月時点)。写真の左手に見える既存の大夕張ダムは、夕張シューパロダムから155m上流に位置する。大夕張ダムの奧はシューパロ湖(写真:北海道開発局札幌開発建設部)

 下流域には夕張市のほか札幌市、江別市、石狩市、南幌町など8市6町1村があり、流域面積は433km2に及ぶ。1995年に着工し、環境アセスメント手続きや工事用道路・仮排水路建設などを経て、2005年に本体工事が始まった。総事業費は約1700億円。

湛水式を実施した3月4日の現地の様子(写真:北海道開発局札幌開発建設部)

 同ダム上流のシューパロ湖寄りには1962年に完成した大夕張ダム(堤体高67.5m、堤体長251.7m)がある。大夕張ダムは、夕張シューパロダムの湛水開始で生まれるダム湖に沈む。平年並みの融雪水が期待できれば、この5月末頃に満水となる見込み。本格稼働は来年4月の予定だ。