大林組は11月14日、ラオス北部で進行中の水力発電所建設工事を単独受注したと発表。工事名は「ナムニアップ1(NNP1)水力発電所建設工事」。

 水力発電所を設けるのは、同国とタイとの国境を流れるメコン川の支流、ナムニアップ川。同国北部のボリカムサイに堤体積約200万m3の重力式コンクリートダムと、発電所2基(出力約27万kWの主発電所と約2万kWの逆調整池発電所)を建設する。ダム堤体の高さは148m、堤頂長は530m。総貯水量は約22億m3と、黒部ダム(約2億m3)の約11倍。現在の日本で最大貯水量を誇る徳山ダム(6.6億m3)と比べても、その3倍を超える。

ナムニアップ1水力発電所の完成イメージ(資料:大林組)

 同工事の内容は主ダムや逆調整ダム、発電所、管理用道路および付属建屋の建設。一部、設計業務も含む。受注額について、大林組は公表していない。2013~15年度に、道路や河川の切り替え、基礎掘削、ダム用仮設備など堤体準備工事を行い、16年度から堤体コンクリートの打設を開始する計画。19年1月に引き渡し後、発電所が稼働する予定だ。

 同工事の発注者はナムニアップ1・パワー・カンパニー・リミテッド。同社は、関西電力の100%子会社であるケーピック・ネザーランド(KPN)と、タイ電力公社(EGAT)の子会社エガット・インターナショナル(EGATi)、ラオス政府全額出資の投資法人ラオ・ホールディング・ステート・エンタープライズ(LHSE)が共同出資して設立した会社だ。3社の出資比率はKPNが45%、EGATiが30%、LHSEが25%。

 関西電力は今年8月27日、ナムニアップ1水力発電事業について、ラオス電力公社およびタイ電力公社と、ナムニアップ1・パワー・カンパニー・リミテッドを介して27年間の長期売電契約を締結したと発表。両国内向けに売電するBOT方式(Build Operate Transfer:事業会社が施設を建設し、一定期間の管理・運営を行って資金を回収後、施設を国などに譲渡する方式)を採用している。