最高時速500km超のリニア中央新幹線の開業を、2020年の東京五輪開催に合わせて前倒しすることを望む声が高まっている。

 JR東海は2014年度の着工と、東京―名古屋の2027年、東京―大阪の2045年の開業を目指しているが、日本経済団体連合会の米倉弘昌会長は9月9日の会見で「せめて名古屋まで乗れれば」と発言。東海道新幹線が東京五輪の開催と同じ1964年に開業して、高度経済成長のシンボルになったことが背景にあるようだ。

 リニアの場合は、さすがに14年後の開業を7年後に短縮するのは難しく、JR東海の山田佳臣社長は11日の会見で「名古屋、品川のターミナル駅や南アルプスのトンネル工事に2ケタの年数がかかる。部分開業も無理だ」と話し、前倒しは不可能との認識を示した。ただし、同社は一般の人を対象にした山梨リニア実験線の有料の試乗を予定。外国人観光客も含め、リニアへの注目度が高まりそうだ。

 筆者は一足早く、延伸した実験線を走るリニアの新型車両に試乗した。

走行試験を再開した山梨リニア実験線(写真:中川 美帆)