住民の暮らしを支えた橋

餘部駅開業前の写真。当時の住民たちは大人も子供も、列車運行の合間を縫い、線路の上を隣の鎧駅まで歩いていた(写真:香美町)

 旧余部鉄橋はかつて、地元住民にとって「生活道路」でもあった。餘部駅が誕生したのは、鉄橋完成から50年弱を経た1959年。それまでは住民は大人も子供も、仕事や通学のために徒歩で鉄橋を渡り、トンネルを抜けて隣の鎧駅まで通っていた。

 橋の架け替えが決定すると、旧鉄橋の下でのお祭りや橋のライトアップなどの数々の記念行事が実施され、多くの住民が橋との別れを惜しんだ。

「空の駅」の平面イメージ
(資料:兵庫県の資料をもとに日経コンストラクションが作成)

「空の駅」の概要図
(資料:兵庫県の資料をもとに日経コンストラクションが作成)

プロジェクト概要(余部鉄橋「空の駅」展望施設)

  • 名称=余部鉄橋保存活用事業(「空の駅」の展望施設整備)
  • 施工場所=兵庫県香美町香住区余部
  • 発注者=兵庫県
  • 設計者=オリエンタルコンサルタンツ(管理技術者:中山元)
  • 施工者=株本建設工業
  • 設計期間=2011年2月~9月
  • 工期=2012年3月~13年4月
  • 設計費=2700万円
  • 工費=5億5000万円

出典:2013年7月8日 12~18 旧橋時代の眺めと歴史を継承
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