こんな図面では造れないーー。施工することを考えずに図面を描いているとか、詳細図の不備でどう造ればいいかが分からないといった問題は、以前からありました。ここにきて建設会社や橋梁メーカーなどが建設コンサルタント会社への水面下の設計協力をやめたこともあって、問題は深刻化しています。加えて、施工を担う建設会社の技術力の低下が施工品質そのものを脅かしています。

 問題が端的に表れている図面の一つが配筋図です。配筋が過密なために、配筋図どおりに鉄筋を組めないのです。阪神大震災を機に耐震基準が強化されて配筋が過密になっただけでなく、有能な鉄筋工の減少が問題を厄介にしています。コンクリート構造物の品質低下が心配です。

 日経コンストラクション7月24日号の特集は「組めない配筋図」と題し、こうした配筋図の問題に焦点を当てて、問題解決の手だてを探りました。誌面は過密配筋のオンパレード。過密配筋の図面や写真がこれでもかというぐらい出てきますが、具体例を挙げて施工段階での対処法と設計段階での対処法を示しています。ぜひご一読ください。

出典:2009年7月24日
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。