「柔軟な設計荷重設定を」

 関東地方は2月8日~9日にも大雪に見舞われたが、大規模な被害は発生しなかった。この現象について、防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの上石勲センター長は「8日~9日は気温が低く、ふわふわとした軽い雪が積もった。14日~15日は気温が高く、水分を多く含んだ雪だった。途中から雨になり、雪がスポンジのように雨を吸い込んでさらに重量が増したのではないか」とみる。

2月14日深夜の東京都目黒区の様子。防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの上石勲センター長は水分を含んだ重い雪が降ったと言う(写真:日経アーキテクチュア)

 高橋教授は「気候変動の影響で、大雪の後に豪雨になるケースは今後も十分にあり得る。柔軟な設計荷重の設定が必要ではないか」と話す。例えば日本建築学会の建築物荷重指針では、再現期間100年で設計荷重を求める独自式を設定しており、建基法施行令よりも厳しい値となる。

 国土交通省建築指導課の担当者は「大雪による事故だったのか原因を調査中だ。想定以上の積雪が原因ならば、適切な対応を取る」と話す。

 被害を受けた構造物には完成から数十年が経過したものが少なくないことから、老朽化も考えられる。詳細な原因の究明が急務だ。