「設計や施工のミス、老朽化も調査」

 同体育館は1990年に竣工した鉄筋コンクリート造の建物で、屋根は鉄骨造鋼板ぶき。メーンアリーナは幅34m、奥行き59mで高さ16mだ。設計を類設計室(大阪市)が、施工を地崎工業(現・岩田地崎建設、札幌市)が担当した。

屋根の崩落に伴って外壁パネルが外側に落下している(写真:日経アーキテクチュア)

富士見市立市民総合体育館の外観。左がメーンアリーナで右がサブアリーナ(写真:日経アーキテクチュア)

事故の原因調査のため、事故現場は当時のまま残されており、体育館は立入禁止になっている(写真:日経アーキテクチュア)

 事故当時、周辺には30cmを超える積雪があったとみられる。富士見市教育委員会生涯学習課の大堀一敏副課長は「想定以上の雪だけでなく、設計や施工のミス、老朽化も調査したい」と話す。市は原因究明のため、第三者による事故調査委員会の設置を決定。3月に調査を始め、半年程度で原因を特定する予定だ。

 富士見市の体育館のほかにも、大規模建築物や不特定多数が使う施設で屋根の崩落が相次いだ。東急電鉄こどもの国線こどもの国駅では、ホームに架かる鉄骨造の屋根が40mにわたって崩れ、線路上に落下。群馬県高崎市の中央銀座商店街や東京都八王子市の商店街に架かるアーケードも崩落した。

膜屋根が破れた彩の国くまがやドーム(写真:熊谷スポーツ文化公園管理事務所)

海上技術安全研究所の実験施設。屋根だけでなく、建屋自体が倒壊した(写真:海上技術安全研究所)