2月中旬の大雪によって、埼玉県や東京都などで大規模な屋根の崩落が相次いだ。一方、積雪の多かった甲府市では大規模被害は発生していない。専門家は「地域ごとの設計荷重の設定が明暗を分けた」と指摘する。

2月15日に約2000m2の鉄骨屋根が崩落した富士見市立市民総合体育館メーンアリーナ。落下によって床面が陥没している箇所もある。同市によれば、2012年2月の定期調査では異常はなかったという(写真:日経アーキテクチュア)

 2月15日午前8時ごろ、埼玉県富士見市の市民総合体育館メーンアリーナの鉄骨屋根が、約2000m2にわたって崩落した。落下の衝撃で体育館の床は大きくくぼみ、鉄骨が刺さっている箇所もある。崩落したのが開館前だったため人的被害はなかったが、あわや大惨事となる事故だった。

 鉄骨の梁が折れるように軒桁から脱落。それに鋼板が覆いかぶさるように落下している。屋根中央部から崩壊したのか、端部から脱落したのか、崩壊過程は不明だ。

落下した鉄骨や照明器具によって、体育館の床がくぼんでいる(写真:日経アーキテクチュア)

屋根の鉄骨が軒桁から落下している様子(写真:日経アーキテクチュア)

床に突き刺さった鉄骨(写真:日経アーキテクチュア)