うねる曲線形状に特徴があるザハ・ハディド氏の建築。ザハ・ハディド・アーキテクツはBIM(ビム)(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を駆使して、発注者の要望に応えたりディテールを検討したりしている。利用の事例をお伝えする。(日経アーキテクチュア)

 形から建築をつくる─。すべての設計で実践しているわけではないが、もしそうするとしたら、何が重要になるのか、BIMを使った場合にどんなメリットが生まれるだろうか。中国・北京で設計を手掛けた「ギャラクシーSOHO」(GALAXY SOHO:銀河SOHO)を題材にして、述べてみたいと思う。

 ギャラクシーSOHOは2012年秋、北京市中心部に完成した商業施設とオフィスの複合ビルで、延べ面積は33万m2、地下3階・地上15階建て。4つのタワーを地上部に4つあるブリッジでつないでいる。新しいランドマークとしてメディアに取り上げられることも多い〔写真1、写真2〕。

〔写真1〕北京の新しいランドマーク
ギャラクシーSOHOの外観。延べ面積約33万m2の巨大な複合施設だ。曲線表現の1つであるNURBSを利用して設計した(写真:Jerry Yin)

〔写真2〕パネル詳細
ブリッジから見たギャラクシーSOHOの内側。4階以上のオフィス部分は、平面のガラスパネルを使用している。同じ幅に見えるが、実は4種類のパネルを使用。その際、パネル幅が最適に配置されるようコンピュータープログラムを使用した(写真:Jerry Yin)