岐阜市は、今年2月の入札で応札がゼロだった「みんなの森ぎふメディアコスモス」(設計:伊東豊雄建築設計事務所)の建築主体工事について再入札を実施し、5月30日に戸田建設・大日本土木・市川工務店・雛屋建設社JVを落札者に決めた。6月中の議会で承認後、着工予定。工期は2014年12月26日まで。

みんなの森 ぎふメディアコスモスの2階内観パース(資料:伊東豊雄建築設計事務所)

 みんなの森ぎふメディアコスモスは、岐阜大学医学部の跡地約4.1haを岐阜市が3期に分けて整備する「つかさのまち夢プロジェクト」の第1期事業。蔵書数約90万冊(開館時約30万冊)の図書館と市民活動交流センター、展示ギャラリーなどで構成する複合施設だ。設計は公募型プロポーザルで選ばれた伊東豊雄建築設計事務所が担当している。

 昨年12月に施工者の一般競争入札を公告したところ、今年2月の締め切りまでに建築主体工事については応札がゼロだった。電気、空調、衛生の各設備工事については応札者があったが、いずれも建築主体工事の完成が前提であるため、開札を延期した。

 岐阜市ぎふメディアコスモス開設準備課によると、再入札に当たり、建築主体工事の入札予定価格の見積もり単価を上方修正し、さらに備品工事を別途発注にした。設計内容は変えていない。備品工事を別途発注にしたので、予定価格は40億8000万円から40億6000万円に下がった。別途発注にした備品工事の金額については、「議会承認を得るまでは公表できない」(開設準備課)という。

 再入札には、落札した戸田建設JVと大成建設・岐南・安部JVの2者が応募したが、大成建設JVは辞退。戸田建設JVが40億4775万円で落札した。

 電気設備工事は5億7540万円の内藤電機・山一電気JV、空調設備工事は8億1690万円の朝日設備工業・ダイワテクノJV、衛生設備工事は3億292万円の安田・濃尾JVがそれぞれ落札した。

 みんなの森ぎふメディアコスモスは、施工面で様々な挑戦を必要とするプロジェクトだ。日経アーキテクチュア4月10日号の特集「都市木造の革新」で伊東豊雄氏に取材した内容を以下に紹介する(日経アーキテクチュア・プレミアムでは既掲載)。