物流施設と差別化するための円形

 そもそもフォーラム棟は、地域住民が利用できる「地域貢献施設」の1つ。完成後は、地域のバレーボールチームなどが使う予定になっている。

 地域貢献施設は、容積率の緩和などのインセンティブのためではなく、事業者のヤマト運輸が自主的に進めているもの。敷地境界に塀などは設けず、住民が24時間出入りできる公園のような施設を目指す。

地域貢献施設の配置図。フォーラム棟のほか、受付棟、エス棟、託児所棟からなる(資料:日建設計)

 日建設計は地域貢献施設の設計に当たって、「物流施設などの直方体の建物と差別化すること」「住民にとって一目で分かりやすい形状とすること」などをコンセプトに掲げ、円形平面の形状を提案した。壁を外側に倒した理由は、地域住民のための大きな軒先をつくるためだ。