「すまいダービー」の挑戦者はリフォームにシビア?

 それでは、住まい手の多くが間違えてしまった(=「誤解」を招いた)のはどのような設問だったのだろうか。0点~3点までの低得点の選択肢を多くの人が選んだ【誤解】ゾーンに入った設問10題の中から、いくつかをピックアップしてみた。住まい手はどんな「誤解」をしていたのだろうか?

 このゾーンで最も多いのは、リフォームのトラブルにまつわる設問(日経ホームビルダー編集の書籍「クレームに学ぶ建て主の本音」からの出題)だ。これは、知識を問うのではなくリフォーム経験者へのアンケートの結果を推論する設問となっている。その分、迷った回答者も多いのだろう。結果的に、次に紹介する3題(Q8~Q10)ではリフォーム経験者と「すまいダービー」の回答者が顕著に違う考え方をしていた。

Q8 リフォーム経験者493人に聞きました。300万円のリフォーム工事で追加工事や設計変更により工事費がアップした際、いくらまでなら許容できる?
 a ほんのわずかな増額でも応じられない(10点、12.2%)
 b 10万円まで応じる(3点、81.1%)
 c 100万円まで応じる(0点、6.7%)
 d いくらでも応じる(0点、0.0%)

Q9 リフォーム経験者300人に聞きました。リフォームした後で、ついでにほかの工事もしておけばよかったと後悔している人はどれくらい?
 a ほとんどいない(0点、0.6%)
 b 1割(10点、7.3%)
 c 3割(0点、38.5%)
 d 5割(0点、53.6%)

Q10 リフォーム経験者300人に聞きました。リフォーム事業者に工事内容を「お任せ」して失敗したと感じている人は何割くらい?
 a ほとんどいない(0点、0.0%)
 b 1割(10点、3.9%)
 c 3割(0点、24.6%)
 d 5割(0点、71.5%)

 Q8は、リフォーム経験者の多くが「ほんのわずかな増額でも応じられない」と回答している(ただし、その割合は事前説明の有無で、ある場合25.8%、無い場合77.1%と大きな開きがある)にも関わらず、「すまいダービー」の回答者は8割以上が「10万円までなら応じる」を選んだ。

 そうした違いは金銭面だけに限らない。ほかの工事もしておけばよかったと後悔しているリフォーム経験者は「1割」にすぎないが、「すまいダービー」の回答者は「5割」の人が後悔しているだろうと考えた。同じくQ3では、リフォーム経験者の「1割」が工事をお任せして失敗したと感じているのに対して、「すまいダービー」の回答者は「5割」が失敗したと感じているはずだと予測した。
 
 「すまいダービー」の回答者はリフォーム未経験の人も含んでいるので、正解の数値と比べて、より未経験者の意見を代弁していると仮定できる。そうしたことから、リフォーム経験者と比べて未経験者のほうが、金銭面では事業者に寛大だが、リフォームそのものの出来ばえについてはシビアだといえそうだ。