誤解は「より得する」傾向に

 続く「政策・法律」、「リフォーム」の設問はどのようなものだろうか。まずは「政策・法律」(Q3~Q5)のカテゴリーから見る。

Q3 「かし」の補修に100万円の費用がかかったとします。この場合、「住宅かし担保責任保険」によって支払われる保険金はいくらでしょう?
 a 50万円(0点、10.7%)
 b 72万円(10点、15.3%)
 c 90万円(8点、39.3%)
 d 100万円(0点、34.7%)

Q4 親の実家を配偶者や子どもが相続した場合にかかる相続税。その宅地の評価額を大幅に減額できる特例「小規模宅地等の特例」があります。減額の割合は?
 a 10割(0点、3.4%)
 b 8割(10点、42.5%)
 c 5割(0点、43.2%)
 d 2割(0点、11.0%)

Q5 住宅が建っていると更地よりも、宅地の固定資産税が減額されます。200平米に満たないような宅地の場合、その割合は次のどれ?
 a 2分の1に減額(0点、30.3%)
 b 4分の1に減額(0点、24.8%)
 c 6分の1に減額(10点、34.5%)
 d 10分の1に減額(0点、10.3%)

 「政策・法律」のカテゴリーでは、主に金銭に関する設問で「混乱」が見られた。その他の基準などにについての設問は平均点がそれほど低くないので、お金に絡む知識は政策や法律の中でもあまり知られていないようだ。興味深いのは、同じ間違いでも「より得する」金額や減税割合を選ぶ傾向が強かったこと。Q5でも正解のcが最多の回答だが、より減額割合が大きいaとbの回答割合を足すと55.1%で過半を占める。減額などに対する、住まい手の期待の大きさがうかがい知れる。

 次いで、「リフォーム」では下記のような設問(Q6、Q7)が【混乱(誤解)】の分類に入った。

Q6 DIYで漆喰塗りにトライ! 素人でも上手に仕上げるためのポイントって?
 a ゆっくり少しずつ塗り重ねる(0点、54.9%)
 b 一気に塗り上げる(10点、24.8%)
 c 室温を5度以上にして塗る(5点、15.7%)
 d 扇風機などで風を当てて乾燥を促しながら塗る(0点、4.6%)

Q7 リフォーム市場規模は、以下のどれに相当するでしょうか?
 a 百貨店の市場規模6兆円(10点、37.7%)
 b 外食産業の市場規模24兆円(0点、17.8%)
 c コンビニの市場規模9兆円(0点、32.2%)
 d 新聞の市場規模2兆円(0点、12.3%)

 Q6は正解とは反対の塗り方を回答する人が多かった。Q7は正解のaが最も多い回答だが、より市場規模の大きいb~dと誤解した人が計62.3%に上る。住まい手が思っている以上に、リフォームの市場規模は小さいということを意味するのだろう。

 上記の「混乱」した設問は、そもそもの知識がない(=何を選んでいいのか分からない)ため、回答した選択肢がバラけた。対して、混乱のない単純な「誤解」は、多くの人が謝った知識をもとにある間違った選択肢に集中したことを表しており、間違った知識が広まっているといえる。