知識が少ないのは「建築家」「法律・政策」

 得点がバラつき平均点が低い、いわば「回答者が混乱した設問」(【混乱(誤解)】ゾーンに入った設問)をカテゴリー別に見ると、図2のようになる。最も多くを占めたカテゴリーが、平均点でも最低だった「建築家」(やその作品)についての知識を問うものだ。次いで「政策・法律」「リフォーム」のカテゴリーが続く。

(図2)カテゴリー別に見た【混乱(誤解)】ゾーンの設問数(資料:ケンプラッツ)

 では、どのような設問が「混乱」を招いたのか。具体的に見てみよう。まずは「建築家」のカテゴリーに属する設問(例えばQ1、Q2)だ。なお、最も回答者の割合が多かった選択肢にアンダーラインを引き、選択肢のカッコ内に配点と選んだ回答者の割合を示した(以下、同じ)。

Q1 明治末期、海外から組立住宅を輸入し、日本に洋風住宅を広めた会社の名前は?
 a いぎりす屋(0点、17.9%)
 b ふらんす屋(0点、12.5%)
 c おらんだ屋(0点、39.2%)
 d あめりか屋(10点、30.4%)

Q2 1964年の東京オリンピックの翌年、五輪会場となった代々木競技場のすぐ近くに完成した集合住宅が「コープ・オリンピア」です。都心の高級分譲マンションの草分けとされるこの建物、屋上には何があるでしょうか?
 a プール(10点、36.8%)
 b バスケットボール・コート(0点、15.2%)
 c 菜園(0点、38.4%)
 d ヘリポート(0点、9.6%)

 Q1は回答がバラけたものの、最多が「おらんだ屋」だったのは興味深い。江戸の鎖国時代、西洋文化を知るための窓口だった国、オランダ。日本人にとって「最初の洋風~」というと、一般にオランダをイメージするのかもしれない。Q2の回答には「屋上菜園」を選んだ人が多かった。屋上菜園は近年増えてきているので、そうしたトレンドに引っ張られたのだろうか。そうだとすれば、今の時代を反映した誤解だといえる。