最後に、「防災」と同じ設問数が【常識】ゾーンにプロットされた「政策・法律」のカテゴリーでは、どのような設問が常識だったのだろうか。主には、国土交通省の豊嶋太朗さんが出題した「住宅政策」をテーマとしたクイズだ。例えば、次のような設問がある。
 

Q 住宅を建てたり、リフォームしたりするために、守るべき基本的な法律は?
 a 建築基準法(10点)
 b 住宅品質確保促進法(5点)
 c 住生活基本法(3点)
 d 住宅瑕疵担保履行法(3点)

Q 分譲マンションで、個々の所有者が勝手にリフォームしてはいけないのはどれでしょう?
 a 壁紙(0点)
 b キッチン(5点)
 c 窓(10点)
 d トイレ(5点)

 上の設問ではaの正解を選んだ回答者が97%にも上り、下の設問では95%が10点のcを選んでいる。いずれも住宅に携わる人間としては、プロ、アマ問わず知っておくべき知識といえそうだ。

家族4人で50平米は狭すぎる?

 今回は「常識」として回答者の多くが正解にたどり着けた設問をひも解いてみた。前回の記事で分析したように、カテゴリー別で平均点の高い「リフォーム」や「住まいの基礎知識」の設問が【常識】のゾーンに並んだことには、それほど驚かない。だが、同様に【常識】ゾーンに数多くプロットされた「防災」や「法律・政策」の設問を詳しくひも解くと、出題者が意図した正解とは違う、回答者の意図が見えてくる。
 
 例えば、同じ「政策・法律」のカテゴリーでも、【誤解】ゾーンにプロットされた次の設問のように、混乱や誤解を招いたものも多い。

Q 国が考える最低限の住宅の面積は、4人家族だとどのくらいか?
 a 約60平米(0点)
 b 約50平米(10点)
 c 約45平米(2点)
 d 約30平米(0点)

 10点のbを選んだ回答者はわずか27%だったのに対して、50%の回答者がaの約60平米を選択。0点で明らかな誤解なのだが、実際に住まいを検討し始めると、4人家族で50平米はとても狭くて住めないという実感の表れともいえるだろう。

 次回は、今回の「常識」を踏まえ、いよいよどのような「誤解」が回答者の中にあったのかを見てみよう。