「リフォーム」の知識はもはや常識

 では、多くの人が正しい10点の選択肢を選ぶことができた第2象限【常識】に入ったのはどのような設問か。第1回の記事で分類した17のカテゴリーを切り口に分析した。

 最多だったカテゴリーは「リフォーム」の19題(小分類の内訳は「トラブル」の11題、「DIY」と「リノベーション」の各4題)で、次いで「住まいの基礎知識」の8題(同じく内訳は「読み方」の3題、「サイズ」と「記号」の各2題)、「防災」と「政策・法律」の各7題、「住宅ローン」の6題の順に続く。

 「リフォーム」の「トラブル」に関する設問のうち、レース別で平均点トップだった「安心・快適住宅リフォームハンドブック」の設問が9題を占めている。1レース10題のうちの9問が【常識】として回答されたやさしいレースだったといえよう。

 ちなみに、回答者全員が10点を取った設問は次のようなものだ。なお、選択肢の末尾のカッコ内に配点を示した(以下、同じ)。

Q 内装リフォーム中に、リフォーム事業者から「対面キッチンにカウンターがあるといいですね」と言われ施主は「そうですね」と回答。施主は無償と思っていましたが、後に追加工事費20万円の請求が…。追加工事について両者に確認不足があったのでトラブルになってしまいました。本来、「追加工事の合意」を成立させるためには、どんな手順が必要だったでしょうか?
 a 有償でも無償でも追加・変更工事の場合、事業者と施主が話し合って合意した後、証拠として書面を残す(10点)
 b 合意を示す書面には、追加・変更の内容、費用、工期変更の有無を記入(10点)
 c 追加・変更工事が、無償の範囲なら証拠の書面は不要(2点)
 d お互いに信頼関係があれば、口約束でよい(0点)

 正解であるaの回答者が61%、bが39%で計100%の正答率となった。

 正解の選択肢が1つしかなくても、高い正答率となった設問がある。例えば、次のようなものだ。

Q リフォームを依頼した際に出てくる見積書は、どのような形式が正しいでしょうか?
 a 工事一式と記入され、総工事費のみが書かれた見積書(0点)
 b 見積書に適当な項目と各金額、総工事費はあるが、図面はない(0点)
 c 図面、図面に則した項目と各金額、総工事費の書かれた見積書(10点)
 d 根拠のわからない割引額が示されているもの(0点)

 この設問も、97%の回答者が選択肢cを選び、「常識」として知っていることが分かった。

 同じ第2象限【常識】ゾーンで、「リフォーム」に次いで多いカテゴリーが「住まいの基礎知識」だ。ここで10点の回答者が最も多かったのは次の2つの設問だ。

Q 日本の住宅に用いられる代表的な建具「しょうじ」を漢字で書くとどれ?
 a 東海林(0点)
 b 障子(10点)
 c 小辞(0点)
 d 庄司(0点)

Q 今も憧れる人が多いのが「ヒノキ造りの家」。「ヒノキ」を漢字で書くとどれ?
 a 檜(10点)
 b 楓(0点)
 c 楡(0点)
 d 柘植(0)

 いずれもほぼすべて(99.7%)の回答者が10点の正解を選んだ。