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武藤聖一の欧州「最新建築」撮り歩記

日経アーキテクチュア

目次

  • 傾斜窓から田園風景を取り込む建築家の自邸へ

    第133回 オランダ・アムステルフェーン Sodae House

    アムステルダムは、手のひらを広げた形状の指部分が市街地、指間は田園緑地帯という具合に隔たりをつけ、何世紀にもわたって放射的な発展を遂げてきた都市だ。現在でも、自然保護地区や厳格な建築基準があるため、郊外に個人住宅を建てるのは建築家にとって至難の業と聞く。

  • 洋館を積み重ねた12階建てのホテルへ

    第132回 オランダ・ザーンダム Inntel Hotels Amsterdam Zaandam

    久し振りのオランダである。アムステルダム中央駅から電車で北に向かい、海底トンネルをくぐりぬけ10分程のところに、ザーンダム(Zaandam)という工業地区がある。駅を降りたとたんびっくりする光景に出くわした。駅舎と周辺は工事現場になっていて、通常の駅機能がストップしているかのような状況であったからだ…

  • 消費電力が4分の1、コペンハーゲン大の実験棟へ

    第131回 デンマーク・コペンハーゲン Green Lighthouse

    コペンハーゲンのカストラップ空港に降り立つ直前にオーレスン海峡の水面に見えてくる白い風力発電のプロペラ群は、デンマークのエネルギー政策を象徴しているかのように思える。

  • カブト虫がガラスに、エコシティーの集合住宅へ

    第130回 スウェーデン・ストックホルム BORJAN 4

    ストックホルムでは今、ヨ-ロッパで最も注目されている住宅開発が進んでいる。市の中心から4キロほど南東に位置し、バルト海とメーラレン湖を結ぶ運河の一部となっている湖に面したハンマビーショースタッド地区のそれである。

  • (129)“フクロウ”が見守る児童施設へ:プレスクールウッグラン

    ストックホルムの南西に位置し、市内からだと車で20分ほどのところに人口8万人のボートシルカ市(Botkyrka)がある。1970年代初頭の首都圏拡大とともに地下鉄沿線に開発されたアルビーセンターには、高層マンションが建ち並ぶ。2009年のクリスマス前、その一角に、従来の幼児・保育施設とスタイルの異な…

  • (128)競争心あおる最高学府の図書館へ:グリムセンター

    ベルリンのフリードリヒ通り駅と、ブランデンブルグ門に続く通りウンター・デン・リンデンとの間に、フンボルト大学ベルリンの広大なキャンパスがある。高架橋となっているSバーンのれんが造りのガードをくぐりぬけると左側に、白いファサードの堂々たる横長の建物、グリムセンターが見えてくる。この付近でも高さ22メー…

  • (127)言語圏の境界に建つ子供劇場へ:BRONKS

    ベルギー・ブリュッセル

    EU本部があるベルギーの首都、ブリュッセルでは二言語が併用され、フランス語系とオランダ語系に分かれている。今回紹介するBRONKSは、オランダ語系のフラマン語を日常会話とする市民を対象にした子供劇場である。ブリュッケール広場の西側、聖カトリーヌ教会の北側のショップや住宅が雑居する旧市街の一角、通称豚…

  • (126)“筋肉”で包まれた義肢メーカーへ:オットーボック社

    ドイツ・ベルリン

    東西ドイツの統合から早いもので20年が経過し、昨年は節目を祝う多くのイベントでメディアが賑わった。ベルリンの壁の崩壊直後、娘を連れてバルト海をカーフェリーで渡り、塀の一部を土産にとベルリンまで行った。しかし、打ち砕くのに十分なハンマーを持ち合わせていなかったため、狙ったほどのビックサイズのコンクリー…

  • (125)ポールスミスから日本製まで、北欧最大の家具見本市へ

    ストックホルム家具見本市

    北欧家具のメジャーな見本市として年々、注目度を増してきている第59回ストックホルム家具見本市(Stockholm Furniture Fair & Northern Light Fair 2010)が2月9日から13日までの5日間、エルブシェのメッセで開催された。当「撮り歩記」の連載としては3年連続…

  • (124)お屋敷街に溶け込む建築家の自邸へ:グネディンガー邸

    コペンハーゲンでのCOP13(国連気候変動枠組条約第13回締約国会議)の後、ヨーロッパには寒波が到来、年が明けても各地で断続的な積雪と寒さに見舞われている。ストックホルムでは1月中の最高気温が0度を上回った日が1日もなく、気象庁の観測史上、1829年以来の凍(い)てつくような記録だったという発表があ…

  • (123)“帆船ホテル”の客室内へ:Wバルセロナ

    スペイン・バルセロナ

    今回は2009年10月にバルセロナにグランドオープンしたホテル「Wバルセロナ」の後編からスタートする。シルバー色に反射し、垂直にシェイプするシルエットは何ともエレガントだ。バルセロナに住んだことはないので、地中海の気象状況はあくまでも憶測だが、ウオーターフロントを覆っていたガス(霧)が突然晴れ、蜃気…

  • (122)帆船をイメージしたホテルへ:Wバルセロナ

    スペイン・バルセロナ

    雪を抱いたピレネーの山々を右に見ながら、バルセロナの空港に降り立つ瞬間に飛び込んでくる燦々とした陽光と青い空は、清涼飲料水を飲んでリフレッシュするように爽快な気分にしてくれる。クリスマス前のこの時期になると、北欧に住む私にとって自ずと地中海方面に足が向いてしまうから不思議だ。

  • (121)眺望が良く空間が豪華な法律事務所へ:バンカメタワー

    米国・ニューヨーク

    晩秋のニューヨークは日照時間が極端に短くなる。今年の滞在での最後の取材のため、まだ夜が明けない朝の6時45分ころから地下鉄42丁目駅を地上に出た6番街の交差点に立っていた。広報担当のDan Schwartz氏を待っていたとき、思いもよらない光景を目にした。コーヒーカップを手にしてタクシーから降りてく…

  • (120) 吹き抜けと回廊が交流を促す伝統校へ:CCNY

    米国・ニューヨーク

    ニューヨーク市立大学シティカレッジ(CCNY)の中核となるキャンパスはハーレム地区の小高い丘にある。南北に長いセントラルパークからさらに北上して、地下鉄の135丁目の駅を降りると、目の前がセントニコラス公園になっている。急斜面の小道を登り始めると建築学部の白い学び舎が見えてくる。

  • (119)最古にして最新の観光名所へ:ブルックリン子供博物館

    米国・ニューヨーク

    ヤンキースがフィリーズを7対3で破りワールドシリーズを制したニュースが入ってきた。それにしても、松井秀喜が1試合で6打点をたたき日本人として最初のシリーズMVPに輝いた活躍ぶりは、球史に残る快挙であり感動の一語に尽きる。2年ぶりにニューヨークを訪れる機会を得た。ア・リーグとナ・リーグの優勝決定戦から…

  • (118) 木立に囲まれた刑務所へ:マースベルク少年更正施設

    オランダ・オーフェルローン

    空港のあるアイントホーフェンから東に車で1時間弱。オーフェルローンという小さな町にある既存の刑務所内に新築された、18歳未満の少年を更生する施設を見る機会を得た。前もって建築家に取材を依頼し、身分証明書その他の資料を事前に送っておいた。そのためか、機材や持ち物の検査なしに、パスポートの提出だけで所内…

  • (117)モダンで開かれた法廷へ:マルメ地方裁判所

    スウェーデン・マルメ

    スウェーデンの南部都市マルメとデンマークの首都コペンハーゲンが、エーレスンド海峡をまたぐ鉄橋とトンネルで結ばれて、早くも10年近くになる。車だとわずか十数分の距離に短縮された。当初の構想は、国境を超えた二国間の社会文化圏の確立だった。閉鎖された造船所跡地を中心とした再開発とニュータウンの整備がほぼ終…

  • (116)“波”で大胆に覆った宿泊施設へ:スイーツアベニュー

    スペイン・バルセロナ

    カタルーニャ広場から北に延びるバルセロナの目抜き通り、パセオ・デ・グラシア通りにダービーホテルチェーンのアパートメントホテル、スイーツアベニュー(全41室)が営業を開始している。活気に満ちたかいわいには19世紀後半から20世紀にかけて造られた建築が並ぶ。バルセロナの観光スポットとなっているガウディー…

  • (115)細い光を新たに取り込んだ旧紡績工場へ:カンフラミス美術館

    スペイン・バルセロナ

    バルセロナの新しいランドスケープとして定着しつつある、ジャン・ヌーベル設計の水道局ビル、トーレ・アグバール。きゅうりの先端をイメージしたような高さ144mのビルだ。周りには、訪れるたびに観光客や視察者と思われる人だかりが観察でき、人気のほどがうかがえる。東側の一帯、ディアゴナール大通りの南側から海岸…

  • (114)黒の鉄格子を強調した公共施設へ:サン・アントニ図書館

    スペイン・バルセロナ

     観光客が途絶えないランブラス通りの西側、ちょうどモンジュイックの丘との中間ぐらいに位置するサン・アントニ図書館は、地下鉄のポブレ・セック駅から歩いて数分のところにある。街は下町の風情があり、1階がショップ、上階がアパートとなっている、活力ある商住地区にある。

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